FullSizeRender2「プアン」とはタイの言葉で「ともだち」の意味…想いが込められている

郡司氏は、もともとPTAや生協で地域を中心とした活動をしていたが、
リサイクル品を受け入れ、ボランティアで運営しその収益を 地域の社会貢献活かす仕組みをNPO法人WE21ジャパンという形で実現。
現在リサイクルショップは54ある。
2011年まで理事長を務め、なんと売上は3億4000万円。
リサイクル品、ボランティアで運営しているので、これが純益。
しかし、補助金等がないので、実際にはその7割ぐらいは必要経費となるが、残り3割のお金の使い道を地域で考え、社会貢献使っていく活動。

一般的にシェルターというものがあるが、暴力から逃れる施設であり、原則2週間しかいられない。
その後行き場がないところが問題。
そこをカバーしていく目的で「ステップハウス」「共同の家プアン」を開設。
暴力被害者母子の自立を図る支援をしている。

FullSizeRender_20160413113507edf最近は若い人が多い。
現在入所者は18歳2人、19歳1人。
若い人は人生の経験値が少なく、支援していくにはその背後にある生誕まで遡らなければならない。
→日本の負の構造を反映している。(小さい頃に自分親がDVを受けた中で育ったりしている背景がある)

DVと言っても力による暴力だけではない。
追い詰めて孤立させたり、お金をあげず経済的に追い詰めたり精神的暴力もDV。
その構造の根底にあるのは、「相手を自分の思う通りに支配したい」という欲求。

良く、被害を受ける前になぜ逃げられないのか?と言われるが、その状況に置かれると…思考能力がストップしてしまうので、逃げられなくなってしまう。
DVは逃げられるような簡単なものではない、という構造理解が重要。

「子供を虐待する親、育児放棄する母親」
…背景を考えたい。虐待の中で育った人(自己防衛のため、耳をふさぐようになってしまう)
…その子はお母さんになる…考えたくなくなってしまう。

日本における法制度は未熟
「18歳になると養護施設から出される」
社会と繋がりがない18歳の若者は、(特に女性は)住居付きの仕事を探さざるをえない。
→夜の仕事に行ってしまうことも多い。
18歳だと単独でアパート契約もできない。

就労・自立支援施設も出てきているが就労が前提となっている。
そのような子供達は積極的に就労する気になかなかなれない子も多い。

今施設にいる若者と郡司氏との会話
2人いる子たちに、最近入所した子が馴染めないでいるときに、郡司氏が「みんなとテレビでも見たら?」と勧めると
「テレビを見たことがない」との返答にびっくり。
貧しくてテレビが買えない家庭で育ち、親が喧嘩やDV被害を受けていてテレビを見る精神的余裕もなかった事実に気づく。

日本はDV防止法(禁止法ではない)であり、逃げるための法律。
→アメリカは禁止法なので、DVを行った加害者である夫が捕まる。
捕まっているその間に生活を立て直せる。
日本では加害者を罰することができない。

Processed with MOLDIVDVに対する活動は、広報しにくい事業であるため(事例を紹介オープンに広報に使うこともできない)のでなかなか寄付金や助成金を得にくい事業。

郡司氏から見て、の課題
(1)現代の若ものは、バイトができたり、24時間の社会なので
お金を稼ぐことを簡単に考えてしまう。
目先のことしか考えていない若者も増えている→課題

(2)子育てしているお母さんのスマホ
→お母さんが電車内等でスマホしている間、子供の会話、コミュニケーションがない(子供に入ってくる言葉の数も圧倒的に少なくなってしまう)
→子供の喜怒哀楽を作っていけない
→3歳までの人間形成ができない→大人になったらどうなるか?
→育児放棄で育った子供と同じ状態。

【黒澤の感想】
DV、育児放棄等のお話を聞き、最も身近な人たちとの人間関係いかんによって幸せを感じられるのか、不幸と感じるのか二分してしまう。
そのために、まずは自分自身が栞の17か条を土台とした行動をし、周りと接していく一歩一歩が大切だと感じました。

 

(共同の家プアン 代表/NPO法人ふくしま支援 人と文化ネット 事務局長)

レポート:副事務長 黒澤秀樹