Processed with MOLDIV講話の冒頭のビデオの中で、人の形をしたものが動き出し、自然界のもの達が動き出しひとつの文字になっていく。
何の説明がなくてもその文字の持つ意味が創造でき、自然と古代文字に引き込まれてしまいました。
「あらゆる自然に感謝し、人のために祈り、今を大切に生きる」
何千年もの昔から脈々と東洋に伝わるこの精神性が、ひとつひとつの古代文字には込められているとのこと。
天遊さんは、古代文字がもつこの精神性に出会い大きな感銘を受け、これを今に残し伝えていきたいと思い、古代文字アートという新たな分野に挑戦している。

Processed with MOLDIV「書道って向こう側に行って帰ってくるようなもの、イメージしたものを注ぎ込み書いたものが古代文字アートです」と語る天遊さんの言葉と、ビデオの中で一心不乱に筆を動かす天遊さんから生まれてくる文字を見てその意味するところに納得でした。
「幸」という文字は、二つの手錠から出来、それはその当時の一番軽い刑を意味するということ、すなわちこれくらいで済んで良かった、今の己の状況を受け入れる、これはゼロサムを求める西洋の思想とは真逆の東洋の精神そのものです。

「芸とは、祖先や神様に喜んで頂くもので決して自分のためのものではないんです。
だから全てを自分でやろうと思わず神様にまかせるところはまかせるんです」と語り、その境地に達しつつある天遊さんの作品をもっともっと見てみたいと思いました。
そして、自分の名前の古代文字がもつ意味を調べてみて自分に課せられた生きる意味を再確認してみようという決意をあらたにしました。

(女性書家・古代文字アーティスト)

レポート:副会長 中島正樹