Processed with MOLDIV本日は、電通で大活躍されていた、本田亮氏のお話を聞くことができました。

テーマは、「いくつになっても何でも始められる!」

本田亮氏は、元電通エグゼクティブ・クリエーティブ・デレクターで、現在は、サラリーマン転覆隊 隊長、環境漫画家、絵本作家としても活躍されています。

<電通時代のお話。>
電通時代は、誰でも知っている「ピカピカの1年生」などの数多くのヒットCMを企画制作して来られてきました。
氏は、「一生クリエーターでいたい」という思いを強く持ち、writerなどの『er』が付く人よりも、作家の『』が付く人に成りたいと考えていました。
電通の中で年齢を重ねていくと、段々と立場が変わって行き、クリエーターとしては、やりたいことが出来なくなると思い、 東日本大震災直後のACのCM「こだまでしょうか?」(金子みすゞさんの詩)を手掛けた後、 次のことを目指し、電通を退社されました。

電通在職中の自分のキャッチフレーズは、「フリーのサラリーマン」と言われ、電通で、「仕事では1番になれなくとも、電通を1番楽しんだと思いたい」と考えていました。

在職中に仕事において心がけていたことは、
(1)誰よりも先に企画書を出すこと。
日常の中で、通勤にも時間がかかり、時間の無い中、電車中で企画を考え、電車の中を「移動企画室」と言うキャッチフレーズにしていた。
(2)なんでもポジティブに考える。
トラブルは意外と楽しい。トラブルは、良いネタとなり、後輩も育つ。
(3)長所を伸ばすこと。
全て満点のCMは話題とならない。
短所は気にしないで、欠点を治すよりも、長所を伸ばす方が全体のスケールが大きく良い作品となる。
アイデア豊富で、行動力満載の電通時代を過ごされていました。

<電通卒業後の活躍のお話。>
会社を卒業(退社)後まず、行ったのは、環境漫画の展覧会をやりたいと思い、銀座の個展会場の申込みを行うけれども、その時まで、漫画を描いたことは一度も無く、個展会場の申込み先はビックリ。
その後、サンタクロースのソリを引いているのがトナカイからラクダに変わった 「新しいパートナー」や、「さよなら白くまくん」、(温暖化問題の風刺)「白鳥の辛い湖」(釣り糸放置の環境問題)など、環境漫画でもヒットを飛ばされています。
又別の才能としては、絵本作家として、リーフアート(葉っぱで出来ている絵)の作品作成を行っておられます。
回りからもどうしてこんなに色々なことが出来るのかと言われるけれども、大切なのは、『技術よりもアイディア』で、アイディアが面白いかどうかである。
技術は後から磨けば良いと言う分かり易い考えです。

<人生生活の考え方のお話。>
◆培って来た経験から、年齢によって発揮すべき能力は違うというお話でした。
20代 - 努力 (バカと言われても良い)
30代 - 企画力 (アイディア力最大)
40代 - 統率力 (人をまとめる力)
50代 - 人脈力 (人脈を使う力)
60代 - 生命力 (生き延びて行く力)
70代 - 断決力 (物、その他を断する決意)

◆ワークライフバランスが必要で、遊びの大切さを考える。
仕事が出来る人ほど家庭がうまく行かない、こんな例を沢山見て来た。
氏が行ってきたことは、
金曜日の過ごし方の工夫をする。
回りの人たちは、週末金曜日ついつい飲みに出かけるが、氏は、金曜日から家族と旅行に出かける。金⇒土⇒日と3日間の家族旅行。
たとえ仕事の宿題があっても、先に家族旅行で遊ぶ。
子供には人生を闘う為の経験をアウトドアーを通じて培う。

自分のあそびについては、
(1)転覆隊 (カヌー) 「命の保証はしないが、感動の保証はする。
(2)ママちゃりお遍路さん
(3)ママチャリ奥の細道などを行う。
旅では、必ず毎回野宿をするルールを作る。
理由は、旅は不自由だと面白いドラマが生まれる。
旅は二度と行きなくないところへのチャレンジが面白く、楽しい。
全て辛い思いでほど価値がある。
「辛い思い出はスルメイカ」(噛めば噛むほど味がある)

◆行動、実践するためには。
(1)とりあえず宣言をしてみることが大切。
不言実行(不言実行はやらないですむ)⇒ 『有言実行』(言ってから後戻りができない状態にする)
(2)年間目標の中に遊びの項目を入れておくことが大事。
仕事の目標5個で、遊びの目標5個と、仕事と同じ数量の遊びの目標を持つこと。
(3)経験こそ最大の財産と考える。

<これからの目標は。>
氏は、枯れても人の集まる木になりたい。目指すは『もみじの木』の思い。

もみじは、枯れた木なのに、紅葉がきれいである。
紅葉がきれいに出来るのは、
(1)日当たりが良い。(いつも明るくポジティブであること。)
(2)風通しが良い。(人との交流はある。)
(3)寒暖の差がある。(良い時、悪い時、成功も失敗もある。)
『もみじおやじになりたい。』

<最後に>
氏のお話が上手で面白く、あっという間の時間でした。
本来はお話のメニューがまだまだ残りがあったとの事でしたが途中になり、とても残念です。本当に面白いお話でした。
物事には、技術よりも、元になるアイディアが大切。
失敗、間違いは、楽しい話題、ネタだと思い、どんどんチャレンジする。
短い時間で、とても多くのことを教わりました。充実の時間でした。
しかしともかく、本田亮氏は、見た目のスタイルも、生き方のスタイルもカッコイイ。。
素晴らしい土曜日の朝でした。

(サラリーマン転覆隊 隊長/環境漫画家/絵本作家/元電通エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)

レポート:幹事 藤本 忠明