■講師 成田由香子 氏(NPO法人ACE 国際協力事業担当)
■テーマ 『インドから届くコットン畑における児童労働の話』

10390561_528905177212783_2401140083771294855_n本日の講師は、とてもすらっとした印象の素敵な女性で内面からでる「使命感」を強く感じました。

学生時代にインドへ行ったのをきっかけに大学、大学院(インド)と児童労働について学ぶ。
2009年当会会員のアバンティ渡邊社長と一緒にインドへ行ったご縁で本日に至りました。

「私たちの生活の中に、児童労働があるのを日本の消費者や企業、政府に知ってほしい」
成田さんのメッセージが刺さりました。
私たちが普段何気なく使っているもの、衣類、食べ物等のどこかに「児童労働」が児童労働が組み込まれているのかどうか、お話を聞くまで、何も意識をしていなかった自分に気づきました。

「遊ぶ、学ぶ、笑う。そんなあたりまえを、世界の子供たちに」
これが成田さんの働くACEの理念。
三人の子供の父として、日本で当たりまえ思っていることが、世界で見ると全く当たりまえではないんだな、と改めて感じました。

成田さんによると、世界の児童労働の人口は1億6800万人。
5~17歳人口のの9人に1人が児童労働にさらされているとのこと。

児童労働の判断基準4つのキーワード
・教育を妨げる
・こどもの健康的発達を妨げる
・有害危険なもの
・搾取的

では、なぜ児童労働が発生するのか?
二つの側面、すなわち家庭の問題と、ビジネス的(安い労働)な側面。
どちらかを断ち切るだけでは不十分。この両方を支援している。
具体的には教育環境の改善と社会的な意識の改革。

コットンの種子栽培には人工授粉を手作業しなければならず、人手が足りない。
そこから児童労働が発生してしまう。
子供達は、「学校には行きたいし、病気にもなりたくないが、家族を支えるために働かなければならない。

成田さん曰く、一番大変なのは「意識を変えること」。
そのための具体的な取り組みから、3つご紹介されました。

取り組み(1)
「子供の保護と就学支援」

ブリッジスクール→いきなり公立ではなく、その前。文具も無償で提供。
まず子供に教育→それを見た親が教育は大切だ、と気づいてもらう。

取り組み(2)
「女の子の自立、問題改善」

職業訓練センターに設置、運営。→あげたミシン代も後から返してもらう→援助に依存しないよう。
女の子のグループづくり。

取り組み(3)
「親の収入向上、経済的自立」

女性の自助グループの訓練
コットン農家への農業技術支援
貧困層の親のために畜産ビジネス、出店経営などの訓練

10884834_747115298702171_1038784896_n以上のような取り組みから、具体的な変化(成果出てきている。
ナガルドーティ村での事例
→働いていた子供約200人が労働をやめ、就学年齢の子供530人が全員学校に通えるようになった。
・コットン畑では大人だけが働く
・住民が寄付を集めて、机、椅子を提供
・新たに校舎ができ全学年が室内で勉強できるようになった
・女の子60人が仕立て屋を経営
・親約200名が貯金、収入向上へ

本日の成田さんのお話から、自分自身の視野の狭さを感じました。
もっとグローバルな視点で世の中を見て、本質的、客観的、長期的な基準で自分自身の思考、行動を管理し、実践しようと決意しました。

レポート:幹事 黒澤秀樹