本日は小野寺照男さんから「三惚れ」をテーマにお話して頂きました。

小野寺さんは若い頃に「これからは頭で勝負する時代だ」と考えて両親に大学に行かせてもらえるようお願いしましたが、貧しい農家のそれも分家だった小野寺さんのご実家は兄弟も多いことから行きたければ一人で行けと言われ、家出同然で飛び出し当時横浜にいたお兄さんを頼りました。
最初は新聞配達をして生活費と学費を稼ぎながら大学に通っていましたが、ハードな学生生活はどうしても本来の学業がままならず、稼ぎの良い土方や鳶の仕事をして乗り切られたそうです。また、大学を出たというだけでは駄目だということで国家試験を受けることにし、2級建築士の資格を取得されました。卒業後2年の実務経験を経て1級建築士の受験資格を得て受験をして、こちらも一発で合格だったそうです。その時の受験生が約400人で合格が38人という非常に狭き門をくぐり抜けられました。
その後10年会社勤めをされた後に独立されます。わずかな退職金をもって一人でゼロから始められましたから、「ないないづくし」のスタートで大変苦労されました。でも小野寺さんはその「ないないづくし」裸一貫で仕事を始めたことを自分で「男らしい」と考えていたそうです。
でも、倫理に出会って倫理の先生にそのことを話すと「ない」という否定形の言葉は使ってはいけないと言われ、「熱意、創意、誠意」の「三意」を教えてもらいました。
また、倫理で実践を続けてきたことで自分を変えることができ、事業が現在まで続けてこられたということで、その実践について改めて教えてもらいました。

「実践」とは、これまでやらなかったことを少しでも良いのでやるようになることで、それほど難しいことではないと小野寺さんは教えてくださいました。例えば、これまでトイレ掃除をしなかったというところがトイレ掃除するようになった、これだけで実践です。具体的な定義は5つ。
1.良いことをする
2.喜んで行う
3.自ら決断する
4.出来るまで行う
5.積極的に行う

小野寺さんが言うには、実践を難しくしているのは自分自身であり、いきなり遠大な目標や項目を立てるから、例えば今までやらなかったトイレ掃除を「今日から一生毎日やる」などとするからだということでした。最初は3日ぐらいから始めてそれができたら1週間、1ヶ月という具合にして無理なく続けていくことが大事だということです。

今回のテーマである「三惚れ」とは「仕事に惚れろ、場所に惚れろ、女房に惚れろ」。
「日本広しといえども他に比べる所のない立派な所だ」と強い信念を持ちなさい、と丸山敏雄先生も述べられています。「だいたい自分が駄目だと決めつけているような店や会社にどうして良いお客が入ってくるだろうか。亭主、経営者が軽んずる場所や商品を人(お客、社員、同業者など)がバカにしたり敬遠するのは当然だろう。先々のことはともかく、今はこの場所が自分に一番ふさわしい最高の場所だと信じて喜んで働くところにお客も、物も、金も、幸運も自然に集まってくる。これは ” 存在の原理 ” で場所や建物に対する深い愛情が物を生かし、お客を引きつけ、繁栄の基礎を築く。これを ” 万象肯定の倫理 ” という」と述べられています。
また、仕事についてもうまくいかない人の典型として10項目教えてもらいました。
1.仕事に自信がない人
2.いやいやながらやる人
3.働きに喜びが持てぬ人
4.いい加減にお茶を濁す人
5.人にいやがられる人
6.方針に順応せず、自分勝手の考えを押し通す人
7.親との折り合いが悪く、祖先を恨む、粗末にする人
8.親の不足ばかり思う人
9.報酬に対して感謝しない人
10.自分を卑下する人

実践とは自分を変えることですから、この内の一つか二つでいいので実践して自分を少しでも変えれば良いと小野寺さんは言います。
そして「女房に惚れろ」については、夫婦がそれぞれ心得ておく項目を教えてもらいました。

『夫のみち 六ヶ條』
一条 家のことは妻に一任すること
二条 妻については露ばかりも不平不満を思わぬこと
三条 妻を喜ばす夫となること
四条 妻の心中をよく聞いてやること
五条 自由にまかせること
六条 天職に向かってただまっしぐらにわき目もふらず努力をつづけること

『愛される妻 十ヶ条』
一条 うんと美しくなりなさい
二条 あっさりと甘えなさい
三条 何かと程よく焼きなさい
四条 喧嘩のときは先に泣きなさい
五条 何でも相談しなさい
六条 なるべく起きていてあげなさい
七条 古傷にふれなさるな
八条 何を求めているか考えなさい
九条 笑顔で明るく健康に
十条 負けるが勝ち

ここで小野寺さんは注意して欲しいこととして、これはそれぞれの相手に強要するものではなく、あくまで自分を変える項目として捉えてくださいということでした。
最後に仕事をする上で心がけることとして3項目を教えてもらいました。

1.運を感じる
2.喜びを感じる
3.恩を感じる

今日の小野寺さんのお話は、自分を変えること、そのための実践に対して難しく捉えている人、あるいは中々実践できないと思っている人に対して、実践に対するハードルを下げるもので、わかりやすく取り組みやすくなるものでした。

小野寺照男講師、ありがとうございました。

文責:寺内不二郎

 

次回のモーニングセミナーは