本日の講師である赤木麻紀さんが四谷の会長に就任された当初は84社でしたが、1年目で141社に伸ばし、現在は153社にまでなっています。驚くことに毎週入会式をしているということで、先週で87週連続となっているとのこと。
会長に就任した時に四谷を一つにまとめたいと考え、「四谷ハーモニー」と命名して事あるごとにその名前を出してこられました。それは全員が揃って初めて美しいハーモニーを奏でることができるよう、全員が何かしらの役目を果たせるようにしているそうです。
今では会員が新しく「仲間に入りたい」という方をドンドン連れてきてくれるようになっています。

会を支える二つの実践

赤木会長がそのような四谷を実現させるためにされている実践を二つ教えて頂きました。
その一つが掃除で、特にトイレ掃除は毎日しているそうです。赤木会長曰くトイレは「It’s a small world」であり、実際に歌を歌いながら雑巾一枚で掃除をする様子を見せてくれました。トイレという狭い空間でも隅々までピカピカにしていくと楽しくなっていき心もドンドンキレイになっていく、体も鍛えられるのでオススメの実践です。

2つ目は親孝行についての実践で、その前に赤木会長の生い立ちをお聴きしました。
赤木会長は茨城県結城市のご出身で、ご両親、祖父母、弟、祖父の姉、赤木さんを入れて7人家族で暮らしていました。
ご両親は共働きだったので赤木会長は主に祖父母に育てられました。朝起きると仏壇に線香を上げ、お経を上げてから朝食という厳しく躾けられて育ちました。
でも、長男である弟はご両親と一緒に寝て、赤木さんは祖父母と一緒に寝ていたことから、物心ついた頃には自分がご両親から愛されていないのではないかと考えるように。
小学生の頃も授業参観に一度も来てもらえなかったこともあり、跡取りである弟との差を感じ、甘えたくても甘えられなくなっていきました。

やがて成長していく中でその思いは何時しか反発となっていきました。中学生の頃は部活動のためといって道具類を買ってもらってはどれも長続きせず、また別の道具を買ってもらうということを繰り返していました。愛されない代わりに物質的な欲を満たそうとしていたと赤木会長は振り返ります。
高校生になると校則に反した制服、髪を染めて学校に行っては親が呼び出されるように。でも呼び出された父親は学校に謝罪しながらも赤木会長を叱りはしませんでした。
なぜなら、赤木会長は祖父母から「子供を叱るな、自分が通った道だから。年寄り笑うな、自分が通る道だ」ということを何度も教えられていたことから、父親も恐らくそう教わってきたからのようでした。

このことから、赤木会長は倫理と出逢い、初めて倫理指導を受けた際に「親に何かしているか、生んでくれた親をどのように思っているか」と問われ時も「自分はやってあげているほうだ」と考えていました。でもそれは自分勝手で自己満足な「上から目線の親孝行」であったことに気づかされました。
そして子供の頃、朝起きて仏壇に線香を上げていた時に、毎月25日に父親の給料袋、28日には母の給料袋が頂いたそのままに供えられていたことを思い出しました。ご両親は住んでいる街で色々な役をしていた祖父に対してお給料をすべて渡して、必要な分だけ祖父から頂いていました。自分はわがままを言ってあれこれと物を買い与えてもらっていたが、その分ご両親は自分たちのものはほとんど買っていなかったことにも気づきました。倫理指導を受けることで本当の親の気持ちを知ることができたのです。今は弟夫婦がご両親に対して同じことをして家を守ってくれています。

そのことがわかると、「万人幸福の栞」にあるように「世の中にただ一人の私の親」(91頁)であるのにこの後たとえば年2回だと10年でたった20回しか会わないなどということが親に対して良い訳はないということにも気づきました。どうすれば良いか考えていた時、他会のモーニングセミナーとイブニングセミナーに参加しました。2つのセミナーは別の講師が話しをされたのですがテーマはどちらも親への感謝についてでした。その話の中で親に手紙を書くという一つの実践を知りました。
それが4年前の5月22日、次の日の23日から毎日ご両親あてに手紙を書いて送り続けています。今日で1,444通目の親への手紙、このセミナー終了後に会場近くのポストに投函すると仰っていました。

相手のために尽くすという二つの実践が現在の四谷倫理法人会の現在を支え、「四谷ハーモーニー」を実現させているということがよくわかりました。

赤木麻紀会長、ありがとうございました。

文責:事務長 寺内不二郎